映画カラフルを見た。


http://colorful-movie.jp/index.html

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

映画化という話を聞いて、まず小説を読んでみた。
ティーン向け文学ということで普通にいい話だったのだが、ある登場人物が褒められない方法でお金を稼ぐ理由として、

 今お金が欲しい
 大人になってからにしろと言われるけれど、
 今の私に似合う服は今しか着れないし
 私には着たい服が沢山あるもの

という台詞が強烈に頭に残ってた。これを説得出来る言葉が自分には浮かばなかった。


そして映画版。ストーリーの芯はそのままだが演出によって「映画」へとチューニングしていて、完全に大人向けの内容になっていた。前作「河童のクゥと夏休み」では血の描写があったものの全体的には全年齢対象の映画でありメッセージにキレがなかったように感じたので、この方針は歓迎。待ってました!とばかり。


ストーリーは破壊と再生のはなし。結論はみんなちがってみんないい、っていうよくあるはなし。しかし結論までの理論立てに共感出来たのが良かった。過去を受け入れた上で自分の将来を考える、というのには激しく同意。


声優は可もなく不可もなく、って感じだったけど破壊のシーンで憔悴しきった母親が発した一言が素晴らしい。台詞自体は会話の流れから予想出来るのだけれど、演技が予想以上で思わず震えた。麻生久美子はいい仕事してた。父親の高橋克実が演じる気の抜けた声にも暗示させる内容があって良かったね。


音楽は普通。そつ無くやってるけど印象に残るシーンは無い。ダサいロックが流れたのにはちょっと萎えたけど、中三の主人公に身の丈合う音楽と考えると悪くないかな、とあとで思った。


先に公開されていたイメージビジュアルが劇中で出てこなかったのが残念だった。カラフルな花に囲まれた眠る主人公と、カラフルな油絵の中にいる主人公の相方、という二枚の絵。公式サイトのトップに出てくるやつね。どちらもインパクトあるビジュアルで、最後まで出てこないか期待してた。


背景に違和感のあるシーンがいくつかあった。いつものアニメらしい背景が大半なんだけれど、時折実写をデフォルメしてない背景になり二次元の登場人物とでは違和感がありあり。涼宮ハルヒの消失の時も似た感想を持ったけど、今回はそれ以上の写実っぷりで明らかにキャラが浮いてた。


視界の狭い中学生が少し大人になるはなし、っていう大筋だけでも大好物なんですが、原恵一監督の今までには無かったダークな演出と明確なメッセージ。
人に勧めたくなるストーリーではないけれども興味のある人は見て損のない出来かと。


ちなみに自分が原作で印象に残ってた台詞は劇中だとサラッと出てきた。

二ヶ月ちょいtwitterをやってみたわけですが、ノーフォロワーでやるメリットは無いね。
自分で読み返すには見にくいし。
ロム専のアカウントも作ってたわけですが、読む価値のあるツイートしてる人いねえなあと。
結局のところ、コミュニケーションしてナンボなのね。

ってことで、やってみっか。

RENTを見た。

スラムで住み、エイズにかかり、最底辺の人間だけどポジティブに生きようせ、立ち上がり大きな声で叫ぶのだ、愛があればラブイズオッケー。みたいな。ミュージカル映画

ストーリーにしろ音楽にしろ、品の良いものばかりだ。明らかにハイソサイエティを客層に狙った内容で、なんか癪に障る。

しかし音楽は素晴らしい。ロック、ポップス、ヒップホップなど様々なジャンルの曲で進行するが、特にR&Bの曲はどれも素晴らしい出来。
超絶技巧な歌い手を何人も揃えてこれやったらそりゃ面白いよ。映画館で見たとしても、音楽部分だけで元取れるレベル。

ブリジット・ジョーンズの日記を見た。

とにかくドジっ子が可愛いのとレニーセルヴィガーが可愛いだけで満足。
男どもの喧嘩シーンも馬鹿げててサイコーに笑える。
というかギャグがどれもキレがよい。
内容がニコイチに似てる、かな?ノリが。

アバウト・ア・ボーイを見た。

嘘ばかりついて女を落とすジゴロ、をしているうちに四十手前になってしまった主人公。なのだが、オヤジが一発当てた曲の印税のおかげでニートでも生きていられる、という話は嘘でなく実は本当だった、という設定に違和感が。印税切れたらどうすんだよ。
また、色々と複雑な家庭環境で育った子供は行動が大人びているのだが、変なところでだけ子供らしく振舞ったりして、その変化が起こる理由に説得力がない。
そして結局、ニートということをカミングアウトしてロマンスすればオールオッケー。なんていうオチはどうなんだ。働け。