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シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりんをやり終えた。
STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん(通常版) - Xbox360
- 出版社/メーカー: 5pb.
- 発売日: 2011/06/16
- メディア: Video Game
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この原作ゲーム、シュタインズ・ゲートは傑作で普段ギャルゲ(ノベルゲー)をやらない人にでも絶対におすすめ出来るほどのストーリーラインだったのだが、今回のゲームを楽しめる客層はラノベを楽しめる人たちかな、と。
心理描写が足りない。行動が短絡的。意味不明のストーリー。
というのをやってて感じたが、これってたまに読むラノベで感じることだなあ、と。
以下、ネタバレ。とはいえ、人におすすめ出来ないゲームだったので隠さない。
ひょんなことから主人公とヒロインに手錠をかけられてしまい、共同生活を過ごす羽目になる、というルート。あるガジェットを追い求めるストーリーだが、そのガジェットの存在意義が意味不明。主人公がダルに作らせるのだが、その作らせる理由が「なんとなく」というだけ。突発的に、何に使うかもわからないものが後々問題になったとしても、なんだかなあ。途中に出てくる新ガジェットが良いだけに、これ使ってもっと面白いラブコメ作れるだろ!と思えて仕方ない。オチも酷い。
無口なオンナノコの心を開くルート。これは普通。原作で悪役だった女性のキャラクターの見方が変わる、というだけで十分有意義な話だった。
メイドカフェを舞台に奮闘する話。起承転、までは愉快で非常に面白いが、結が手抜きでなんか萎える。悪役を成敗するのに、相手のパソコンをハッキングして裏帳簿を見つける、というオチは駄目だろ。それまでみんなで奮闘した日々は無意味か?裏帳簿の説明もなんかテキトーだしなあ。
そしてなにより、ラブでコメらない。ふざけてんのか。原作のこのヒロインルートのほうが何倍もラブな話だったわ。
男の娘ルート。Dメールを送ったが股間のブツは無くならないまま彼とラブる話。
なかなか思い切った設定だな、と思ったがそのまま彼を女性のように扱って終わり、っておい。同性愛についてほとんど何も考えずに終わるって何だ。深く掘り下げる必要はないにしても、ごくごく自然に流れでくっつく、っていうのは無しだろ。唯一触れられる瞬間は「わたしの国じゃたまに見かけるわよ」のみって。
未来人が父親の人物関係を変えてしまい、このままでは自分が生まれなくなる、母親とくっつけねばと奮闘する話。冒頭から「なんかの映画で見たような話だな」というセリフもあるように、BTTFのパロディに終始する話だが、プレイ時間は映画と同等のくせに中身はカサ増ししていないので恐ろしく薄味な話。更に元ネタから音楽と演技を抜いちゃったもんだからさあ大変。糞としかいいようのない話だ。父親と母親の根回しって出合わせるだけでいいの?一目惚れって言っても童貞がするのと彼女もちがするのじゃ意味違うだろ。
そのくせ最後の「TO BE CONTINUED」の辺りまでパロってきて最後で癪に障る。
ずっとそばにいると思っていた相手が引越ししてしまう、という話。これは良かった。ベタだけど。なんか漫画や小説やアニメで何回も読んだような話だけど。セクハラをされても気づかずに言ってしまうようなマイペースで抜けている彼女がキョドって混乱してしまうシーンは可愛い。かなり可愛い。
という、一勝二分三敗なストーリーだった。
総プレイ時間は実績コンプで16時間。
よっぽどお熱をあげているファンならおすすめ。
それ以外はやめといたほうがいい。