Иatural

Иatural

Orange Rangeの3rdアルバム。前のMusiQとは方向性が全く違います。コレを聴いてOrange Rangeの印象が売れ筋のJ-popなりRockを演奏するグループから一転しましたよ。
完全にテクノバンドです。同じバンドとは思えないほどのベクトル変更。
タイアップ曲は前回の延長線上のような感じで普通のJ-rockなのですが、アルバム曲が完全に異質。いや内容はそんな曲がアルバムの大半なのでシングル曲こそがアルバム上では異質に感じます。
こんなアルバムが100万出荷なんて。SONYさんは中身を聴いてGOサインを出したんでしょうかね。

前半は一般受けしそうな曲が並びます。プログレ・ジャズじみたtr.6雨 や打ち込み色ありのハードロックtr.7 GOD69くらいから毛色が変わってきて。tr.9 pe nyom pongなんて前回からは考えられない曲。tr.11 *-アスタリスク-で一般道に戻ってきたかと思えば、tr.12 sunriseでテクノにぶっ飛び、以来4つ打ちなど帰らぬ人に。。

いやはや、イイ。期待など全くしてなかった分のギャップがまた楽しい。シングル曲からは連想できないアルバム曲の出来が、というか好みにぴったりで素晴らしいですたい。
どう考えてもtr.3 お願い! セニョリータを好む大部分の人がアルバム後半曲を好むわけがない、と言えるくらい前半と後半じゃ毛色が違いすぎます。
MusiQでついてきたファンをはたき落とすような内容のアルバムですが、そのぶん対象外の人たちが聴いてどんな感想を感じるのか聞いてみたいです。

このアルバムはかなり好み。個人的には相変わらず聴き易いと思うので飽きやすくもあると思いますが、後半のテクノじみた曲などは普段オレンジレンジを聴かない人にこそ聞いてほしい、そんなアルバムかと。オレンジレンジ氏ね、なんて思う人はお呼びじゃないです。