三連休も残り今日だけだが、どうにかして有意義に過ごそうと、読書した。
久しぶりに難解な本を読んだなあという感想。難解というと京極夏彦魍魎の匣を思い出したが、アレは難解というよりも長いだけで、思考巡らした末に菊地成孔著の赤アイラー以来という結論に。
難解とは言っても、考えることは途中から怠け呆けてくるので、後半は読み飛ばし、もしくは斜め読みに近かった。いやだって「角川ホラー文庫」なんて皮被ってるけどもいざ読むと哲学哲学哲学・・・ホラーなんぞ殆ど見当たりませんぜ押井サンよォ、と。まあ押井だからしょうがない。むしろ想定の範囲内ですらあるね。押井節全快、といった感じでファンには堪らないんでしょうなぁ。そこにしびれる、憧れるゥ、と。放棄してるファンも見受けたけども。
この本はvlood the last vampireの原作だと思うが、それから思うのは映画版vlood the last vampireは押井色の抑えてエンターテイメント部分を押し出した作品であり、映画イノセンスは逆の構成になってるんだねと。たぶんvlood the last vampireも原作通りの中身だったら今ほど評判良くないだろうし、イノセンスみたいな評判になってたんだろうな。だからこそイノセンス好きな人は自然にこの本を受け入れられる筈、なんだけど。