硫黄島からの手紙を見た。
【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|硫黄島からの手紙


正直な所、クリント・イーストウッドから連想するのがミリオンダラー・ベイビーでもミスティック・リヴァーでもなく、バック・トゥ・ザ・フューチャーpart3なのが情けないというかオコチャマというか。双方ともいつか見たいなあと思いながらいつまでも先延ばしになってる作品。
でも見たくなった。コレはトテモ素晴らしい。二時間二十分、案外短い。


とはいえ、どんな内容かと言われて思い出してみると、案外地味かなと。緩急あるシナリオじゃないし、結末も予想通り(史実だからあたりまえだけど)。でもそれほどにあざとくない(くどくない)のがとても好印象だったな。いかにも涙を誘うシーンで、美メロなBGMの音量がどんどん上がっていって・・・なんていう構成とか、勘弁してくださいな。某日本戦の映画(特番ドラマか)だったり某柴咲さんがRuiに扮するアレとか。どちらもTBSだった。あまのじゃくな人は萎えちゃうんです。


姉妹編の「父親たちの星条旗」共々、どちらに肩入れもせずに其処で起こったことを伝える、というアメリカンなコンセプトも好みだった。バンドオブブラザーズではアメリカ軍の頑張りっぷりが伝わったけど、ソレとはかなり違っていた。
見終わって、日本軍が悪かったとも思わないし鬼畜米兵なんて思う筈もない映画。
ただ、そのバックグラウンドを視点から外した、現場というか戦地で戦う人の切実な思い、みたいなのを感じたり。臭いなぁ。


見終わった後での個人的な考えとしては、もし今の時代にあんな指揮や思想など持ち合わせてたなら何処の奇天烈基地外だ、と感じるだろうけど、昔の方々に関しては認めてあげて、決して間違った歴史じゃなかったと、思ってあげたいなと。まあ単純に、彼等は国家を守るために、家族のために、最終的には後世のために、そういう事をしたのに、ソレが後世の人に否定されたんじゃ報われないな、という情けだったりするわけですが。


「家族のために死のうと思ったのだが、家族を想うと死ねないな」by栗林中将@渡辺謙
全米が泣いた