大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

チャンドラーと同じレイモンドと思ったら大間違い、な人だった。おはスタなんて勿論論外。
そんなカーヴァーさんは、心理描写もしくは暗示が多くて、その審理内容がまた明るい話なワケも無く、心に余裕がない時に読むとヘビィなボディブローになる本だった。
でも読了感は悪くない。短編集の中、”ささやかだけど、役に立つもの”と”大聖堂”の暖かさが不思議と良い。
村上春樹訳も読みやすくて良い。



盗作(上)

盗作(上)

盗作(下)

盗作(下)

飯田譲治は相変わらず良い。中身が無いのに文章力だけで読ませる不思議。
そんな、プロットはどうしようもないのに、何故か一日で全部読ませる本だった。
面白くない。



あやし―怪

あやし―怪

読みやすい時代小説。宮部みゆきの人情話は気楽に読めていいな。

ぼんくら

ぼんくら

日暮らし 上

日暮らし 上

日暮らし 下

日暮らし 下

上の本が人情話なのに対し、こっちはミステリー仕立ての時代小説。
ぼんくらは二年前に厚さで放棄してた本だけど今なら余裕。短編集に見えて壮大な長編に成っていくのが気持ちいい。
日暮らしも構成は同様。でも出来は前作であるぼんくらに劣るか。