読んだ事を忘れてた一冊から。

東京DOLL

東京DOLL

まあ忘れる、っちゅうことは、その程度の内容だったということで。
にしても。中身が空な人の話だからと言って、話の中身まで空にする必要は無いと思う。



読者から来た質問に村上春樹が答える、ということのみの一冊。下らない質問へも、返答がいちいち洒落てて憎い。
カラマーゾフの兄弟が読みたくなる。



一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

半年くらい前に一巻目、夏前に二巻、で一昨日に三巻。という超長いスパンで読んでみた。
だってなかなか返却されないんだもん。

内容は、陸上部で青春を満喫するはなし。多少、(己が)死にたくなるシーンあり。
本屋大賞取っただけあって、フツーに面白い。いかにもドラマ化し易そうな、いかにも万人向けしそうな話。
ストーリーは予想を裏切らない基本的なものだけど、最後の終わり方はちょっと予想外で良い。予想できなくもないが。個人的には、本の帯に書いてある「すべてはこのラストのために」という言葉に少し違和感を感じた。
この終わり方は某スポーツ漫画と似ている。その某(傑作)漫画の作者はSWITCHのインタビューで「キャラクターに思い入れがある以上、これ以上の試合は書けない」とあった。
この作者もそんな気持ちからこの締め方にした、のかも。