世界最速のインディアンを見た。
http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/index.html
これはすごい。とはてな流の褒め方で。いやはや、面白い。単純にハッピーになれる良い映画。
内容は、アンソニー・ホプキンス演じる爺さんバート・モンローの夢である、自身が昔からチューニングしているバイクは一体どれほどの最高速度を出せるのか、というモノをひたすら追いかける話。若干ロードムービーっぽいかも。
ネタバレ。
途中で気づくんだけど、この話に出てくる人は誰もが良い人なのだ。悪人が一人も出てこない。主人公だってヤンキーだって警察だって結局はカインドリーでフレンドリー。それに気づくと、たとえ悪報が届いてもきっと良い方に転ぶんだろうなと思いながら見れて、でもいつその安定が崩れるかとの恐怖も感じながら見れる。まあ実の所、最後まで悪い事なんて起こらずに終わるんだけれど。
そんな風に、良い人に接しながら二時間のうち一時間三十分は終わる。
そして最後の三十分からやっと始まるバイクの走行シーン。真っ赤なバイクが平原を走る、物凄い迫力のある終盤。このシーンを映画館で見れて良かったと思えるほどの、本当に手に汗を握らされる五分間。サイコーにワクワクして、うれし泣きまでさせられて、本当に良い映画。
いかにも金のかかってない出だしだけども、ちゃんと魅せるシーンは金かけて作られてて、地味ながら秀作というか名作というか傑作かも。
高松では4月20日まで公開中らしい。暇なら見て絶対に損はしない映画。オススメ。